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[リンク記事]リビアで悪魔が解き放たれた――NATOのイスラム主義者が民族と思想の浄化を継続している
category: - | author: conflictive.info
[リンク記事]

(参考)
ジェラルド・A・ペレイラ
「リビアを正しく理解する――革命的汎アフリカ主義パースペクティブ」2011年3月2日

「十字軍の連合がカダフィを追放しリビア革命を後退させるためにアルカイダと共闘」 2011年3月23日

「不条理劇――米‐NATOが「リビアのアルカイダ」を支援」
2011年5月14日

「アフリカの決定的瞬間――北大西洋のテロリストはリビアで敗北する」 2011年7月14日


「大きな困難にもかかわらず、アルファタ革命は白人・アラブ至上主義者に抵抗する――帝国主義はアフリカで埋葬される」
2011年9月5日


「アフリカのライオンが戦死」
2011年10月21日

ダン・グレーズブルック
NATOによるリビア戦争はアフリカの発展に対する攻撃である

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The Libyan people in Wadi Al-haya city burned the rats flag , and they rise the green flag
裏切り者の旗(王政時代に使われカダフィ体制崩壊後に復活したリビア新国旗)を焼いて緑の旗をあげる Wadi Al-haya 市の人々
2015/08/05


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リビアで悪魔が解き放たれた――NATOのイスラム主義者が民族と思想の浄化を継続している
Demons Unleashed in Libya: NATO's Islamists Continue Program of Ethnic and Ideological Cleansing
ジェラルド・A・ペレイラ 2011年11月30日

闇の時間
そこらじゅうで茶色のカブトムシが這いまわる
輝く太陽は空に隠れ
赤い花は深い悲しみに頭を垂れる
闇の時間
抑圧、戦争、そして涙の季節
銃の祭典、悲劇のカーニバル
至るところで、人々は不安で心配気な顔をしている
闇夜に歩いてくるのは誰だ?
わずかな草々を鉄靴で踏み荒らしているのは誰だ?
それは死をもたらす男、見知らぬ侵略者
あなたの眠りを見張り、あなたの夢を狙っている
Martin Carter

ムアンマル・カダフィが自国民に行ったすべての善事や、世界の被抑圧民に対する莫大な貢献は、見る気がある人々のためにはどこにおいても一覧化されている。同様にNATO の戦争犯罪も一覧化されており、急速に拡散されている。だから、NATO とその傭兵を裁く裁判所は存在しないにしても、世界中の何百万の人々がパソコンやテレビで、シルトやリビア中において犯された戦争犯罪を目撃しているのである。陪審員入廷。しかし問題は、そのような戦争犯罪に対して何ができるのかということである。

世界は文字通り、犯された常識外れの戦争犯罪を目撃していたし、ネットで検索する気さえあればいつでも見ることができる。アラブやアフリカの大多数の誤った指導者(misleaders)に支えられた、地球上で最も強力な国家の連合が、世界史のなかで最も洗練された武器を持ってアフリカの小さな抵抗の砦を攻撃していたのである。今では有名になったシルトとバニワリードで、ムアンマル・カダフィ大佐は人々を率いて数カ月にわたる戦闘を行った。シルトとバニワリードでの戦いは間違いなくアフリカ史に残るものであろう。

シルトでカダフィとともに捕らえられ殺害された
アブー=バクル・ユーニス・ジャーベル准将


カダフィのそばにいたのは、彼の息子であるムアタシム・カダフィと、リビアの防衛大臣であり1969年のアルファタ革命を率いた指導者の一人であるアブー=バクル・ユーニス・ジャーベル准将である。彼と若きムアンマル・カダフィは、ベンガジの軍事学校の同級生であり、自由将校団をともに創設した。2人とも、1911年にイタリアの侵略者に対して武装抵抗を行ったオマル・ムフタールの精神的継承者であり、70代であった。NATO のどう猛な攻撃を目の当たりにし、彼らを守るために何もできなかったということは、大変悲痛なものである。

1969年のアルファタ革命を率いた20代の革命家たちの中心人物は、現在すべて60代か70代であるが、安全なリビア脱出の多くの申し出にも関わらず、現在でもその地位にとどまり、人々とともに戦っている。

シルト近郊の砂漠で礼拝するカダフィとジャーベル(1973年)


NATO 爆撃後のシルト
sirte


一枚の写真は千語を語る

NATO の爆撃を受けたシルトを写したこの写真は、かつては美しく繁栄していたアフリカのひとつの都市で実際に何が起きたかを理解する点で、何千語の言葉よりも有用である。すべては「市民を守る」という名目のもとに行われた――明らかにムアンマル・カダフィとアルファタ革命を支持する市民は例外とされたが。シルト、バニワリード、およびリビア中で、アルファタ革命と汎アフリカ主義プロジェクトを防衛するために戦ったすべての人々に敬意を表する。彼らこそ本当の聖戦主義者――本当の汎アフリカ主義軍であった。

アフリカ民族会議(ANC)青年部のリーダー Julius Malema は、北大西洋の諸部族に関してある疑問を発した――なぜこれらの人々はそれほど血に飢えているのか? これらの人々は戦争以外に何も理解していないようだ、と彼は指摘した。

この発言を行った Julius Malema が、ジェイコブ・ズマが率いる ANC から活動停止処分を受けたということはなんら驚くようなことではない。ズマとは、カダフィの死刑執行令状に署名したアフリカの誤った指導者(misleaders)の一人なのである。南アフリカは、ナイジェリアやフランスがコントロールするガボンとともに、国連安全保障理事会の非常任理事国として、「飛行禁止区域」の設定に賛成した。これこそ、戦争の悪魔たちを解き放ったものである。

「飛行禁止区域」の設定によって次に何が起こることになるか、彼らが知らなかったなどとは考えてはならない。全世界がイラクとアフガニスタンの破壊を目撃したばかりなのである。南アフリカが「飛行禁止区域」の設定に賛成したことは、アフリカと世界中の多くのアフリカ人にとって痛ましい一撃となった。ネルソン・マンデラは世界に向けたスピーチで、カダフィのことを「20世紀で最も偉大な自由の戦士の一人」と呼び、ANC が苦境にあったときに行われた物質的・精神的支援についてカダフィとリビア人民に対して公に感謝の意を表明しているのである。また、リビア防衛のためのアフリカ連合のやる気のない行動は恥ずべきものであり、失望させられるものであった。

かつては・・・

アフリカには、確固たる展望や信念をもつ勇敢な指導者がいた――ほんの数例を挙げれば、シャカ・ズールー、女王ンジンガ、セテワヨ・カムパンデ、デダン・キマジ、ジュリウス・ニエレレ、アフマド・セク・トゥーレ、クワメ・ンクルマ、ガマール・アブドゥル・ナセル、マリアン・ングアビ、アフマド・ベン・ベラ、サモラ・マシェル、トーマス・サンカラ、ムルタラ・ムハンマド、ローラン・カビラ。もしこのような指導者が今日権力を持っていれば、NATOがリビア侵略をやりおおせるようなことはなかったであろう。実際には、ごく少数の例外を除いて、現在のアフリカの指導者は、多くは白人優越主義によってその地位に据えられ、まともな仕事には耐えられないのである。

今日アフリカを誤った方向へ導いている者たちは、かなりの代償を支払っている。次にやってくるのはそのような巨大な裏切りに対する罰であり、悲しいことに私たちすべてがその大罪のために被害を受けるであろう。

ムアンマル・カダフィの死は、私たちを絶望させた。息子が父の死を嘆くように、私たちは彼の死を嘆いた。彼は私たちを息子と呼び、私たちはそのようなものとして応答した。私たちは彼の誠実さを理解していたからである。

カダフィとともに働いていた者は、その同志的指導者の努力は、強固で妥協しない神への信仰、人類への深い愛、不正義と抑圧を終わらせるために戦っている者すべてを支援しようという誠実な欲求に動機付けられていたことを証言できる。我らが同志的指導者こそ、チェ・ゲバラの有名な言葉を端的に示すものであった――「革命家とはなによりまず人間であり、そしてばかばかしく聞こえるのを覚悟して言うと、革命とは愛という至高の感情に基づいている」。

アルファタ革命の指導部のなかで殺害を逃れた者は、捕らえられた。知識人戦士かつ献身的な汎アフリカ主義者であり、第三の普遍理論の抜きんでた解説者である Ahmed Ibrahim 博士は、シルトを防衛している最中に捕らえられた。Moussa Ibrahim は過去数カ月間リビアの正統政府のスポークスパーソンとして知られていたが、現在ミスラタで拘束されている。そして彼の息子である Yurub Ibrahim もまた逮捕されている。著名なイスラム学者である Sheik Khaled Tantoush はシルトの自宅から連れ去られ、彼もまたミスラタで拘束されている。これら年配の人々は、絶え間ない暴言、暴力、拷問にさらされており、健康状態は急速に悪化している。国際的なキャンペーンは、Saif-al Islam Qaddafi や Abdullah Senussi、Ahmed Ibrahim、Khaled Tantoush といった著名な人物、そして国民評議会によって拘束されている何千もの捕虜を国際法に基づいて保護するよう要求している(キャンペーンを支援する方法や高齢の捕虜がどのように扱われているかについての映像は、Libya SOS、Libya 360、Mathaba.net といったウェブサイトを見てほしい)。

拷問を受ける Ahmed Ibrahim 博士



カダフィに対する忠誠や外国の侵略者に対して自国を防衛することに付け加えて、皮膚が黒いことや自らのアフリカ性を肯定することが新リビアでは犯罪となった。民族浄化がひっきりなしに起こっている。連日、リビア出身の黒人やアフリカの他地域からやってきた黒人が駆り立てられている。何千もの人々が野蛮にも拷問を受け処刑されている。女性に対するレイプは、NATO 下のイスラム主義者が好む武器である。女性の遺体の多くにレイプや暴行、拷問の形跡が見られる。グリーン・レジスタンスの多くの兵士は黒人に占められているのである。

NATO がつくった生き地獄

ある匿名のトリポリ住人が私に話してくれた。

「すべての人々が、国民評議会とその配下にある武装ギャングを恐れている。私たちはこの目で見た。彼らは何でもする――彼らは獣である。まわりの人々はみな駆り立てられて投獄された。どのくらいの人々が殺害されたか見当もつかない。カダフィとつながっていたか彼に忠誠心を持っていると疑われる者はみな危険な状態にある。カダフィ支持者として知られている人のもとで働いていた人々でさえ駆り立てられて拷問を受けている。私が個人的に知っている多くの人々が、ただカダフィとつながっている人々のもとで働いていたというだけで連れ去られ二度と姿を見ることはなくなった。黒人であれば即容疑者となる。反乱兵は黒人系リビア人を“abd”、つまり奴隷と呼び、黒人であるというだけで連れ去っている。本当に吐き気がする。」

「反乱兵が市民に行ったことは本当にうんざりするようなものであり、拷問のいくつかは言葉にするにもはばかられるものである。レイプもたくさん起こっている。反乱兵がカダフィの女性警護部隊に行ったことを知ったとき、私はむせび泣いてしまった。リビアから逃げられなかったカダフィ支持者は地下に潜行しなければならない。リビア人は、誰が密告者であるかわからないので、他のリビア人と会話することを恐れている。この世の終わりがやってきたようだ。リビアは生き地獄に変わった。」

企業メディアはリビアに関するニュースを一切報道しなくなった。そしてもちろん、目の前でジェノサイドが始まっているにも関わらず、国連やアムネスティ・インターナショナル、「民主主義、人権、法の支配」についてうんざりするほど鳴きわめいてきた婉曲的に「国際社会」として知られる合唱隊からは何の抗議の声もあがっていない。そんな時間もやる気もないというわけで、彼らはすでに次の標的――シリアとイラン――に向かっているのである。

悪魔が解き放たれた

自らの悪事を遂行するために、NATO は見つけることができたなかで最も野蛮な殺人集団を利用した。これら制御された残虐なイスラム主義傭兵たちは、イラク、アフガニスタンを経てリビアにやってきた。そのイスラム主義傭兵たちは、変幻自在に立場を変えることを特徴とする NATO に何度も雇われており、よってNATO は常に彼らを殺人モードにしておくために、その食事に興奮剤を振りかけておく必要があるのである。

彼らはロボットのように「アッラーは偉大なり」と叫びながら、町から町へ、都市から都市へと、略奪・虐待・レイプ・殺人をおこなっている。そして、全能感に満たされた錯乱状態において自らが凶悪な戦争犯罪を行っている映像を撮影し、youtube に投稿しているのである。

人々は死者を埋葬しながら、挑戦的にこうつぶやいている――「アッラー、ムアンマル、リビアの他に何もなし」。真夜中に聴こえる悲鳴の数々のなかで動揺する人々は自分たちに何が起こったのか理解しようとし、彼らが愛した男に降りかかった忌まわしい死をなんとか受け入れようともがいている。いまや彼らは外国の侵略によって強制された「すばらしい新世界」に立ち向かう方法を見つけなければならないのだ。彼らはヨーロッパ人が最後に国を占領した時代に引き戻されたのである。

グリーン・レジスタンス――それはただ時間の問題

リビアでの戦争はまだまだ続く。企業メディアはリビアが「解放」され、そこでの生活は「通常に戻った」と嘘をついている。実際には混沌が統治している。NATO が国を分割するという噂があふれ、戦争に飲み込まれたままなのである。

人々は計画的に捕らえられ、トラックで運び出されている。反目しながらそれぞれ独自の指示系統を持ち、国民評議会のいうことは何もきかない武装ギャングたちは、彼らが持っている唯一の目標を実行しているのだ――カダフィとすべてのカダフィ支持者をせん滅せよ。

リビア解放軍(LLA)、あるいはリビア解放戦線(LLF)と呼ばれるグリーン・レジスタンスは、日に日に再結集し強さを増している。街頭での戦闘が頻繁に起こり、爆発音がトリポリや他の地方できこえている。NATO の傭兵は激しい抵抗に直面しているのである。

リビアの有力な部族で、100万人以上のリビア人で構成される Warfalla 族は、「必ず復讐してみせる」と声明を出している。彼らの多くは、バニワリードの戦いに参戦していた。

あるグリーン・レジスタンスの戦士がすべての人々の気持ちを要約している。

「どれだけ時間がかかるのかは問題ではない。太陽が昇るのと同じくらい確実に私たちは立ち上がる。それはただ時間の問題である。それは今日ではないかもしれないが・・・私たちは忍耐強い民族なのである。たった今は、身を屈めていなければならないが、指導者たちが再結集し準備が整えば闘争の段階を引き上げることができる。その時は必ず来るし、私たちはただ武器を取れとの号令を待っているのである。」

「私たちは団結しなければならないしそれには時間がかかる。とりわけ現在の占領下の状況ではそうだろう。私たちはカダフィを支持しその革命を守ろうとしていることで拷問を受け、レイプされ、殺害されている。私たちは家を離れなければならなくなり、ギャングがその家を破壊し盗みをはたらくのをじっと見ていなくてはならなかった。しかし、必ず復讐する。NATOや自らを革命家やムスリムと呼ぶ血まみれの盗賊たちが私たちに犯した罪を決して忘れることはできないのだ。」

「私がこの目で見たことはとうてい信じがたいことである。彼らは人間が考えられる限り最も残酷な行為をした――アッラーは偉大なりと叫びながら人道に対する罪をおこなったのだ。彼らはまるで薬物中毒のようだ。私たちはカダフィ支持者の墓を掘り起こしたが、彼らはすべて背中の後ろに手を結ばれたまま処刑されていたのだ。私は彼らに言いたい。私たちを虐待し、殺害し、女性をレイプし、家を破壊し盗みをはたらき、私たちの指導者やその家族におこなったことについて必ず復讐すると。」

「リビア人にこんなことが起きたのは初めてではない。これはイタリア人が私たちの土地を占領したときに起こったことそのままなのだ――カダフィのおかげで私たちはいまや教育を受け知識がある――私たちは自分たちの歴史と英雄を知っているのである。国民評議会はリビアの紙幣からオマル・ムフタールの肖像を外した。しかしそんなことはたいしたことではない。彼の勇敢さや、その継承者であるムアンマル・カダフィの勇敢さの物語は、私たちの心のなかにあるのだ――この男たちは決して死なない――このことは私たちがこれら盗賊たちを再び打ち破るという信念と確実性を与えてくれる。信じてくれ、それはただ時間の問題なんだ。」

焦燥段階

リビア侵略とムアンマル・カダフィの殺害は、帝国の「焦燥段階」のあらわれとしてみることができる。資本主義と帝国主義は、最期の醜いあえぎを経験しており、私たちはこの段階でその悪の本性を見ているのである。彼らはかつてのローマのように、その「衝撃と畏怖」戦術とともにますます恥知らずになり、自分たちが止まるところを知らず無敵であると信じている。言い換えれば、帝国主義がパニック段階にあるなかで、私たちは彼らの振る舞いがさらに野蛮で残酷、非文明的になっていくことを予想することができる。すでに予言されてきたように。

トワイライトゾーン――帝国という吸血鬼

この新しい段階におけるもうひとつの側面は、資本主義、つまり白人至上主義的な社会経済システムが、かつてない危機の段階に突入したということである。寿命がきたのであり、そのシステムは内向きになる。帝国という吸血鬼はまさに「被害者の生き血を吸っている」のだ。彼らは切羽詰まっており、口から私たちの血をしたたらせているのを目撃されても気にはしていない。彼らのグローバル経済は、彼らが次のサミットを開催するよりも早く崩壊しているのであり、私たちを不意打ちすることはできないのだ。

私たちはヨーロッパとアメリカが何年も崩壊を食い止めようとしているのを見てきた。もはや彼らは錯乱状態でありアイデアも尽きている。ひとつの戦争の分け前を得るやいなや、その果てしなき貪欲さを満たすために新たな戦争を必要としているのである。私たちの問題は、私たちの多くが洞察力のある指導者についていくのが遅すぎるということである。もしアフリカの指導者たちが展望を共有し、カダフィが誓ったようにアフリカ合州国にむけてともに努力していれば、今日世界は大変違ったものとなっていたであろう。ムアンマル・カダフィとリビア革命は世界の勢力図を根本的に変えるところであったのであり、アフリカを世界における正しい場所に置くところだったのである。私たちがそれほどまでにアフリカの力を高めたことはなかった。彼は本当にアフリカのライオンだったのである。

冷酷な敵――彼らを知れ

北大西洋の諸部族は、極端に冷酷な敵である。効果的に抵抗するために彼らのメンタリティを学習し理解することは必須である。紛れもなくどの人種にも良いところと悪いところがある。しかしながら、同様に紛れもないのは、ヨーロッパとして知られる歴史的文化的連続体は、地球上の他のどの集団も見せたことのない特徴を持っている。彼らが持つ支配・消費・破壊の意思は比類のないものなのだ。

Marimba Ani は、『Yurugu――ヨーロッパの文化思想と行動に対するアフリカからの批判』という独創的な仕事でヨーロッパ人の心性に対する決定的な批判を行っている。彼女によれば、

「ヨーロッパ人の振る舞いのすべての様式と行動スタイルの主流は、物質的支配力を増加させ確実にすることである。・・・文化全体を規定する中心思想は、不安定さである。その文化――常に「進化している」ものであり「進化した」ものとはならない――は、単一志向的、一面的、狂信的で萎縮を強いるものなのである。つまり、他者を消費する文化なのだ。しかし究極的にはこの文化は支離滅裂である。人間的意味がまったく欠けているのだ。強迫観念や衝動、飽くなき欲求がその文化の特徴である。・・・それは動力機械のように構成されている。・・・成功のためにそれは「魂(soul)」を犠牲にした。残されたものは不吉さである。美的に、そして自己イメージの点で、それは自らを白と定義している。ヨーロッパは、自らをひとつの人種とみなす人々の家であり、生き残りと他者の破壊のために結束するのである。他に破壊する他者がいなければお互いに破壊しあうだろう。彼らは黒さを恐れ憎んでいる。彼らにとって黒さとは、彼らが所有することもコントロールすることもできない精神的力なのである。」

『白人レイシズム――その心理的歴史』において、Joel Kovel はこの征服と破壊の衝動を「広大無辺な憧れ」「底なしの願望」として描いている。

『文明の衝突』の著者であるサミュエル・ハンチントンは私たちが忘れてはならないあることを思い起こさせている。「西洋は思想や価値、あるいは宗教といったものの優越性で世界を勝ち取ったのではない。そうではなく組織的暴力の適用によって勝利したのだ」。

それが、私たちが武装闘争を組織したときに敵が興奮する理由なのである。彼らは強力な組織的暴力がどのようなものになるかを知っているのだ。

リビア侵略とカダフィの殺害は、ある国とその指導者が「大量破壊兵器」を持つ計画を放棄し平和的共存への道を選んだことによって引き起こされた出来事である。戦争が始まった当初、サイフ・カダフィはあるインタビューで、リビアが通常兵器の更新をしておらず「戦争の準備を何もしていないところを突かれた」ことを認めている。どのような国もそのような致命的な過ちを二度としないだろう。抑止力はどのようなものであれまったく何もないよりもましなのである。

北大西洋の諸部族ほど戦争の技術に習熟し、武器に熟達した民族はない。彼らは骨の髄から戦争屋なのである。

アフリカとグローバルサウスを収奪するため捨て鉢になり錯乱した試みにおいて今回の再占領を実行するために、帝国主義にとって邪魔となるすべての革命的民族主義政権を取り除き従順な体制を安定させることは必須である。来るべきものに備えなければならない。カダフィは最期のメッセージで「自分たちの居場所を守る」ようにいった。なぜならもしリビアが負ければ、北大西洋の諸部族は私たちのすべての場所にやってくるからである。この段階における課題は、帝国の崩壊を利用し、彼らの終わりを必然的に特徴づける、血迷った野蛮な振る舞いと対決するための抵抗を強化する方法を見つけることである。

彼らの家が燃えている――私たちの家ではない

2009年の世界経済サミットにおいてブラジル前大統領のルラ・シルバは世界経済危機について述べた。「今回の危機は白人で目の青い人々の不合理な振る舞いによって涵養され引き起こされたものであり、危機以前には彼らは経済についてならなんでも知っているような顔をしていた。しかし今となっては彼らが経済について何も知らないことが明らかになった」。彼は付け加えて「その責任のある人々が危機の代償を支払わなければならない」といった。

私たちのあまりにも多くの人々が、マルコムXのいう「ハウス・ニグロ」のままである。ハウス・ニグロは召し使いとして主人の家に住み、主人の家が焼けている際には「私たちの家が燃えている」と言った。主人が病気であれば、そのハウス・ニグロは「私たちが病気だ」と言ったのである。一方、畑で働くフィールド・ニグロがいた。彼は主人の家が燃えている際には「燃やしておけ」と言ったのだ。

アフリカ、南アメリカ、カリブ諸島、およびグローバルサウス全体が、何世紀にもわたる帝国主義による支配、略奪、戦争への終わりなき渇望の結果としての危機のなかにある。今回燃えているのは主人の家である。そして私たちはいう――「燃やしておけ」。帝国の終焉は歓迎すべきことなのだ。私たちがバビロンを崩壊させる必要はない。それは内部の矛盾によって、政治的にも経済的にも思想的にも倫理的にも確実に崩壊しているところなのだ。一方、ムアンマル・カダフィが呼びかけたように「まわりで古いものが崩壊しているなかで新しいものをつくっていかなければならない」のである。そうやって準備するのだ。それは世界の終わりではない、彼らの世界の終わりなのである。

ジェラルド・A・ペレイラは、ガイアナの「人間の進歩と尊厳のための共同行動」および「黒人覚醒運動ガイアナ(BCMG)」の創立メンバー。長年リビアで生活した間、リビア革命を防衛するための国際大隊であるグリーンマーチで働き、トリポリに拠点を置く World Mathaba の幹部であった。
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