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[リンク記事]「「反レイシスト」的リベラル帝国主義者の殺傷的レイシズム」
category: - | author: conflictive.info
[リンク記事] RT OpEdge

「反レイシスト」的リベラル帝国主義者の殺傷的レイシズム
The deadly racism of the ‘anti-racist’ liberal imperialist
Neil Clark 2016年10月12日

偽善という点で、戦争賛成(pro-war)西側「リベラル」は他の追随を許さない。戦争賛成「リベラル」はレイシズムへの反対を表明する一方で、最も危険で死をもたらす形態のレイシズム――現代のアメリカ/西側帝国主義――のチアリーダーになっているのである。

そのレイシズムはほとんど報道されることはないが、複数の国々を大規模に破壊して何百万もの人々を殺害し、そしていまや私たちをロシアとの壊滅的な軍事衝突に引きずり込もうとしている。

まったく吐き気をもよおすこのレイシズムは、現在のシリアをめぐる西側のエリートサークルの議論にも見ることができる。それは、私たち――すなわちアメリカとその同盟国――は、シリアの正当な政府は誰か、あるいは誰でないかを決める権利があるということを当然のものとみなす。そして私たちは「アサドは辞めろ」と要求はできるが、シリア政府の誰も私たちの指導者の退陣を要求することはできないのである。ああぞっとする!

私たちには「飛行禁止区域」を強制的に実施する権利はあるが、もちろんそれは私たちの飛行機には適用されず、彼らの飛行機にのみ適用される。私たちは――どのようなでっち上げであれ――やりたい時にいつでも外国を爆撃し侵略する権利があるが、しかしもし標的となった国の人々が危険を承知で反撃すれば、私たちは彼らを「ジェノサイド的」と呼び、彼らの指導者(と彼の支援者)を戦争犯罪のかどで非難しハーグの国際刑事裁判所(ICC)へ送るよう要求するのである。

もし現在の世界秩序がもつ本性的なレイシズムの存在を疑うのであれば、そして私が言い過ぎであると考えるのであれば、ICC で何が起こっているか考えてみればいい。その14年間の歴史のなかで、起訴され裁判にかけられたのはアフリカ人だけなのだ。

もしイギリスの国内裁判所がアフリカ人だけを裁判にかけたらあなたは何と言うだろうか? そしてどのようなものであれ凶悪な犯罪をおこなったヨーロッパ人が裁判所に連れてこられないとしたら? あなたはその仕組み全体が人種差別的だと言うであろうし、そしてそれは正しいのである。

しかしそれは ICC で実際に起こっており、戦争賛成「反レイシスト」リベラルは沈黙している。そして国内であれば逃げられないような最も明白なレベルの差別が国際規模でまかり通っているのだ。

残念なことに、西側の反レイシズム左翼のかなりの部分が、おそらく気づかないままこの有害なリベラル・レイシズムを受け入れている。その証拠に、次のようなことを公然と言う勇気ある人々はほとんどいない――「シリア政府には、アメリカが支援するジハード主義者と戦う権利がある」。

再度言うと、アメリカとその同盟国に標的とされたグローバル・サウスの国々には暴力的抵抗闘争をおこなう権利は絶対にないということが「前提」とされているのである。それらの国々は転がって死ぬしかないのだ。シリアがやっているように、彼らが勇敢にも抵抗し敵と戦えば、反戦運動のなかからでさえ、彼らを侵略者と同等に非難する者が出てくるのである。

1999年、ユーゴスラビア軍がアメリカのステルス爆撃機を撃墜した際、「例外国家」〔訳者注・アメリカのこと〕とその同盟国が激怒したことをおぼえているだろうか? 「何て厚かましい! 私たちには人道的理由でお前らの国を爆撃して石器時代に後戻りさせる権利はあるが、お前らには私たちの飛行機を撃ち落とす権利はないのだ!」。

3人の兵士が捕えられた際には、大統領ビル・クリントンはユーゴスラビア人にはその3人を裁判にかける権利はないと警告した。その一方で、アメリカ主導の違法なユーゴスラビア爆撃は継続すると強調したのである。

再度言うと、そのような明白なダブルスダンダードを支持する唯一の方法は、アメリカ人とその同盟国がユーゴスラビア人より優れていると信じるということである。そしてそれがレイシズムなのである。

西側とその同盟国が実行した軍事侵攻による多くの犠牲者の非人間化は、「容認可能」なリベラル・レイシズムのもう一つの例である。

イラク、パキスタン、アフガニスタン、シリア、リビア、イエメン、ユーゴスラビアその他の場所においてアメリカ/西側帝国主義が殺害した何百万の人々には、カレンダーのどこを探しても追悼記念日があるわけではない。彼らがハリウッド映画の流行作で名誉を与えられることはまったくありそうにない。

一般市民の「偶発的」な死傷者には時々「遺憾の念」が表明されるが、標的とされた国の兵士が大量に灰になる際には悲しむふりさえ見受けられない。先月アメリカとその同盟国が62人のシリア兵士を殺害し休戦を終わらせたとき、戦争賛成西側リベラルから何らかの懸念が表明されるのをあなたは見たか? そう、私も見なかった。

「人道的」戦争賛成「反レイシスト」リベラルが現在シリアに「飛行禁止区域」(あるいはむしろ「私たちは飛べるが彼らは飛べない区域」)を押し付けることを声高に要求しているが、彼らはシリアアラブ軍の兵士と会ったことあるだろうか。

何年か前、ラタキアにいたとき、私はダマスカスの自宅に戻るためにバスを待っていた。すでに最後のバスは出発してしまっていたのだが、特殊部隊のバスが出発を待っていた。私は一緒に乗るように言われ、その間兵士たちは寛大にも食料や酒、たばこを分けてくれた。彼らは歌い、私たちは冗談を言って笑い合った。素晴らしい旅路であった。

戦争賛成「反レイシスト」リベラルがシリアに人道的懸念を感じているふりをしているのを聞くとき、私はこの兵士たちのことを考える。なぜなら彼らにとって、誠実に国を守っているシリア兵士などまったく人間ではないのだ。だからそのようなシリア兵士は大量に虐殺されてもいいし、実際そうすることは喜ぶべきことなのだ。

「人間はいつ人間でなくなるのか?」と私と同じく RT OpEdge の寄稿者であるダン・グレーズブルックが、2012年夏のモーニングスター紙のコラムで問うている。その答えは、グローバル・サウスの国々の兵士が、アメリカが支援する軍事侵略に抵抗する時である。グレーズブルックはいう。占領軍の兵士は「どのような残虐行為に参加していてもいつも人間である」。西側の侵略から自国を守っている軍隊の兵士は「決して人間ではない」・・・「たとえ彼らがそれまでの人生で一度も銃を撃ったことがなかったとしても」。

悲しい事実ではあるが、西側のあまりに多くの「反レイシスト」が、今日の世界に影響を与える最もむごく有害な形態のレイシズム――アメリカとその同盟国の外交政策を支えるレイシズム――よりも、ある種の個々人が口にする汚い言葉に懸念を抱いているのである。

もしフランスで極右によって黒人に対する人種差別的な虐殺が行われたと想像してほしい。そこには非常に大きな正当性のある怒りが沸き起こるであろう。犯人は罰せられる。そのことは正しい。しかし、ダン・グレーズブルックが指摘するように、黒人に対する人種差別的な虐殺は西側が支援したリビアの反乱が当初からもつ典型的な「特徴」であった。しかし、西側の「反レイシスト」リベラルはそれでも反乱とその人種差別的「反乱兵」に味方した「人道的」空爆を支持したのである。ヨーロッパにおける黒人に対する人種差別的虐殺を非難しながら、どうやってリビアでのそれを支持できるのか? 「反レイシスト」リベラルならできるのである。マキシミリアン・フォーテは書く。「もしこれが「人道主義」なら、アフリカ人を人類のメンバーから外してのみ可能である」。

本当に誠実な反レイシストならば(偽「反レイシスト」リベラル帝国主義者とは反対に)、すべての国々は対等で、シリアがアメリカとその同盟国を脅かす以上に、アメリカとその同盟国がシリアを脅かす権利はないと考える。本当の反レイシストならば、すべての人間の命もまた対等であると考える。すべての国に国際法が適用されるべきであり、アメリカ、イギリス、イスラエルそしてその同盟国が免除されるべきではない。誠実な反レイシストは、戦争賛成西側リベラルから反レイシズムを取り戻す時である。レイシストよりも先に、美徳を見せびらかすペテン師が「人道的」第三次世界大戦を開始しているのだ。
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