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[転載] 学校事務職員労働組合神奈川「組合員への不当逮捕に抗議する(声明)」
category: 転載 | author: conflictive.info
[転載]

――――――――――――――――――――――――

組合員への不当逮捕に抗議する(声明)

 10月25日、私たち学校事務職員労働組合神奈川(がくろう神奈川)の組合員と退職した元組合員のあわせて4人が、神奈川県警公安3課と栄警察署に強要未遂容疑で逮捕された。しかし本件の実態は、正当な労働組合活動に対するまったく不当な刑事弾圧である。がくろう神奈川は強く抗議するとともに、不当に逮捕・勾留された4人の即時釈放を要求する。

 本件不当逮捕は、がくろう神奈川が組合員勤務の横浜市立中学校長と2009年3月に行った「校長交渉」=労使交渉に際しての、当時いずれも組合員であった4人の行為を被疑事実としている。

 しかしまず、この交渉は事前にがくろう神奈川より申し入れ、校長も受諾した上で行われたものである。一部報道では県警公安3課の説明として、「地方公務員法は人事評価についての交渉は認めておらず」などと交渉そのものが違法であったかのように報じているが、そのような明文規定はなく、まして交渉することそのものを違法とする法解釈などありはしない。何より本件は当事者同士が、人事評価という議題も労使交渉であるという位置づけも事前に承知した上で行ったものであり、まったく適法な労使交渉であった。

 そして労使交渉の席上、両者の主張が平行線をたどれば厳しい議論になるのは当然であるし、使用者側が一方的に打ち切ろうとすれば抗議し、要求が受け入れられなければ相手側の問題点を指摘し、あるいは今後の更なる取り組みの強化を通告して追及するのも、労使交渉である以上当然のことである。違法行為を予告したわけでもない交渉における言動を「強要未遂」などと言いなすのは、民間労組が交渉でスト権行使を示唆するのを「強要未遂」と言うのと同じくらい、通用しえない話である。

 そもそもの発端は、組合員に対する人事評価であった。一部報道では「人事評価を上げるよう要求」とあり、あたかも通常を上回る高評価を不当に得ようとしたかのような印象を受けるかもしれないが、事実はまったく異なる。そもそもがくろう神奈川は、人事評価制度そのものに強く反対しており、制度撤廃を求め続けている。その上で現場においては、制度上どうしても評価をせざるをえないなら全て標準にあたるB評価を、と申し入れており、SやAなどの高評価を求めるなどあり得ない。

 その上で本件はどういった交渉であったのか。当該中学校勤務の組合員はこの年度に新規採用され、初任ながら事務職員単数校に配属された。県内でもっとも多忙とされる横浜で、右も左もわからない1年目からたったひとりの事務職員として配属された上、本来頼りになるべき管理職=人事評価制度上の「観察指導者(校長)」も「助言指導者(副校長)」も事務職員の仕事を知らず、指導も助言もありはしない。この組合員はそんな環境の中でも尽力し、1年間事務職員業務を滞りなく勤めた。しかし人事評価における校長評価は、標準がB評価であるところ、7ヵ所中5ヵ所にC評価をつけるものであった。C評価を受ける者は県内全体で1%にも満たず、著しく低い評価であった。

 当該校長は、人事評価制度上本来果たすべきとされている「指導」や「助言」もせず、また勤続年数に基づく評価を行ってはならないとされているにもかかわらず「初任者はC評価から始まる」といった重大な誤解ないしはデタラメに基づいて、著しい低評価を下した。C評価を下した場合に記入すべき「指導・助言内容」も記入できていない。これを不当評価と言わずしてどう言おう。後の話であるが、この評価については横浜市教委も「行き過ぎ」と認め、不充分ながら一部を訂正させたほどである。

 以上の経緯・理由を踏まえて、がくろう神奈川はC評価の撤回とB評価への修正を要求した。私たちはこの要求を、組合員への不当極まる評価を撤回させ、組合員の人権を守り名誉を回復するための正当なものであったと信じる。

 以上の通り本件刑事弾圧は、手続き的にも道義的にもまったく正当な労働組合活動に対する、警察の不当介入・不当弾圧そのものである。がくろう神奈川は、逮捕・勾留を行い、あるいは請求し、あるいは許可した県警・検察・裁判所に強く抗議し、4人の即時釈放を要求する。加えて、逮捕された現職組合員の任命権者である横浜市教委と相模原市教委には、今回の逮捕・勾留を理由としたいかなる処分や不利益取扱いも行わないよう要求する。

 最後に、私たちがくろう神奈川は今回の不当な刑事弾圧に屈することなく、逮捕された4人の救援活動とともに、組合活動を決然と展開して行くことを表明する。みなさんのご支援ご注目をお願いします。


2011年10月27日

学校事務職員労働組合神奈川

****************

1 抗議・支援要請

 すでに新聞報道その他でご存知の方も多いかと思いますが、去る10月25日、私たち学校事務職員労働組合神奈川(がくろう神奈川)の組合員と退職した元組合員のあわせて4人が、神奈川県警公安3課と栄警察署に強要未遂容疑で逮捕されました。しかし本件の実態は、手続き的にも道義的にもまったく正当な「校長交渉」=労使交渉、すなわち正当な労働組合活動に対する、まったく不当な刑事弾圧です。ことの経緯は、別紙「組合員への不当逮捕に抗議する(声明)」をご覧ください。

 この不当な弾圧に対する抗議と、救援活動への支援を要請します。私たちは、労使交渉という労働組合の基本的活動そのものを対象とした、この極めて悪質な刑事弾圧を断固許さず、立ち向かって行きます。皆様のご尽力をたまわれれば幸いです。

2 抗議先

神奈川県警本部

 横浜市中区海岸通2丁目4番

 代表電話・FAX 045-211-1212

 総合相談室電話・FAX 045-664-9110

神奈川県警栄警察署

 横浜市栄区桂町320−2

 電話 045-894-0110

3 支援・激励・お問い合わせ

学校事務職員労働組合神奈川

横浜市港北区篠原台町36-28 東横白楽マンション602

電話・FAX 045-434-2114

4 カンパ振込先

中央労働金庫 店番334 No.6881163

名義:神奈川県労働組合共闘会議

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[参考記事]ハーシャ・ワリア「「占拠せよ!」運動への手紙」
category: 海外の動向 | author: conflictive.info
[参考記事]

「占拠せよ!」運動への手紙/ハーシャ・ワリア

A Letter To The Occupy Together Movement
BY HARSHA WALIA On October 15, 2011


ハーシャ・ワリア(Harsha Walia)―南アジア出身で、法律教育を受けたバンクーバー/コーストセイリッシュ領在住の活動家・批評家。過去10年間様々な社会運動に関わってきた。twitter

私は、「占拠せよ!」運動に対して、儀礼に則って "I love you" と言うことから始めたい。率直に言って、私はこれまでその運動に混乱した気持ちを持ってきたが、また一方で、猛烈に楽観主義的な気持ちもあった。以下に書くことは、占拠運動に対する批判ではない。私は、活発な運動が有機的に続けられていることに刺激を受けているが、その運動に参加することを選ぶ者は、運動を発展させることに集団的な責任があるのである。すべての人々に、最大限の尊敬の気持ちを送りたい。

いま私の心には、Grace Lee Boggs の次のような言葉が浮かんでいる。

「来たるべき闘争は、少数の手から権力を奪い、それを多数の手に移す政治的闘争である。しかし、多数に権力を移すには、少数の権力と闘うだけでなく、自分たちのなかに潜んでいる権力とも闘い、解体する必要があるのである。」 

この言葉は非生産的に聞こえるかもしれないが、運動が高揚しているときに、前方に待ち受けている難題を低く見積もることはできないし、私はこうした対話を促すプロセスを楽しみにしているのである。

占領地を占拠すること

正式な承認はまだであるが、いまのところ Occupy Vancouver 共同声明で一致している主要な原則のひとつは、いまだ割譲されていないコーストセイリッシュ領についての認識である。このことに対して、「運動に不和を生じさせる」であるとか、「過度に先住民族の問題を強調している」といった異議があるが、私は、以下の二つの理由から、ここが先住民族の土地であるということを認識し表明することは、必要不可欠な出発点であると考えている。

まず、「占拠」という言葉は、先住民族の人々から、それが植民地主義的な含意を持っているというもっともな批判を呼び起こした。それは、植民者社会がよって立つ大量虐殺という残酷な歴史を抹消するものなのである。これは単にレトリックの問題であったり、周辺的な問題ではない。この土地がすでに占領地であるという事実は、まったく議論の余地がないことなのである。とくに、ブリティッシュコロンビア州は、大部分がいまだ先住民族から割譲されていない。これは、いかなる条約や協定も先住民族と結ばれていないということであって、バンクーバーの土地の権利者は、Squamish 民族、Tseilwau-tuth 民族、Musqueam 民族の人々なのである。Squamish の友人である Dustin Rivers が冗談で言ったように、「州知事や州政府ですら、ここが先住民族の土地であることを認識しそれに感謝すると言っているのに、「バンクーバーを占拠せよ!」運動はそれができないの?」。

脱植民地化への取り組みを支援することは、単に先住民族の問題だけであるわけではない。それは、この土地の歴史を学び、自分自身とその責任を植民地化の文脈の中で位置づける非先住民である私たちの問題でもある。ボストンデンバーニューヨークの占拠運動では、反植民地主義的視点を深めるための同様の段階が踏まれているのである。

次に、資本による支配の触手は、植民地化と奴隷制度にその根源があるということである。Owe Aku International Justice Project が書いているように、「資本の強欲は、世界的な抑圧と先住民族の被害を駆動する要因であり、征服とこの大陸の先住民族が現在も受ける被害を駆動する要因なのである。強欲の影響は、結果的にあらゆる場所のすべての人々に広がり悪影響を与えていくのである」。

たとえば、カナダのハドソン湾会社や、インドの東インド会社は、もっとも初期に株式市場において設立された企業体であるが、この二つの会社は、大英帝国によって交易の独占を許可され、資源採掘を行うことができた。それは、軍や警察の力を利用し、地元共同体を服従させることによって、莫大な利益を上げることができたのである。企業活動の拡大と植民地化に付随するプロセスは現在も継続中であり、この国でそれがもっとも現れているのはアルバータ州のタールサンド(油砂)採掘である。経済危機の最中においては、企業が富を蓄積する能力は、資源を採掘する新しい土地を発見できるかにかかっている。このことは、地球全体に環境危機を引き起こしているだけでなく、集中的に先住民族に被害を与えており、かれらが共同体を維持するために必要な土地を破壊しているのである。

経済的不平等に関する張りめぐらされた抑圧

富と権力を手中におさめる「1パーセント」に抗議する統一した場所をつくり出すと同時に、私たちは、99パーセントのなかの多くの人々が日々直面している不正義全体について学ぶための批判的教育を発展させなければいけない。このことは、「アイデンティティ・ポリティクス」などといって軽蔑的に捨て去られるべきではないし、そうすることは多くの人々に再び周縁化を強いるものである。政治経済の性質や構造と体系的な不正義のつながりは明らかである。この都市国内全体における拡大する富の偏りと経済的不公平は、民族差別にさらされた低所得のコミュニティにとって何も新しいものではない。そのなかでもとくにシングルマザーは、不況下においてスケープゴートとなり二重の被害を受けているのである。

「多数者」という考え方であればこそ、99パーセントのあらゆる人々の経験が議論の俎上に上るのである。「悪魔の大企業と強欲な銀行」という考えを越えて、この複数性を認め、居心地が悪くなるかもしれない体系的な抑圧の現実に対して心を開くことは、運動を強化することになる。私たちのなかにあるヒエラルキーを無視して抗議行動を行っていても、それらのヒエラルキーが魔法のように消えてくれるわけではない。実際には、その格差は強化されるのである。過去の社会運動に学ぶとすれば、人種、階級、能力、性、年齢、国籍の問題について誠実に取り組むことが、より少なくではなく、より幅広い層の運動への参加を促していたのである。

そのためには、「メインストリーム(主流社会)に問題を持ちこむ」という考えを批判的に検証する必要がある。私は、運動が可能な限り広いところに届くことを否定しているのではない。しかし、私たちは「誰がメインストリームを構成しているのか」と自問しなければならない。もし、先住民、ホームレス、移民、セクシャルマイノリティ、高齢者そのほかの人々が、「特殊な利害を持つ人々」とみなされるのなら(実際には、人口的には圧倒的にマジョリティなのだが)、Rinku Sen が言うように、それは初めから異性愛の白人男性のみを普遍的な基準にしてしまう。「ほかの抑圧のシステムや被害を受ける人々について取り組むことは、あるグループの被害を白人男性の被害より上に置くことではないのである。それは、いかに支配のメカニズムが働いているかを理解するということなのである。そしてそれを理解できたとき、本当にすべての人々の役に立つ解決策をつくることができるのだ」。それゆえに、このことを、運動課題の順序についてあれこれあげつらっているという風に誤解してはいけない。それは、99パーセントとは単一のグループではなく、数々のコミュニティがお互いに網の目のように関係を持ちながら闘争下にあることを理解するということなのである。

先住民族のための環境ネットワークにおける反タールサンド運動のオーガナイザーである Clayton Thomas-Muller は、私に次のように書いた。「私たちがやっている先住民族の権利運動は、いま勢いに乗っている。新しい人々を教育し、政治化させている。私たちは反植民地主義、反人種主義、反抑圧の枠組みにおいて運動の拡大させることができている」。同様に、Syed Hussan は書いている。「本当に自由になり、本当に99パーセントを含むというなら、あなたは今日、そして毎日、次のように言わなければならない。誰一人見捨てはしないと」。私たちが政府と資本が進めている緊縮政策と闘っているのと同じく、自分たち自身の運動内におけるスペースの欠乏とも闘い、経済不平等についてのより多様な言説を促さなければならないのである。

歴史から学び成功を確実なものとする

「占拠せよ!」運動の今後についてコメントするのは時期尚早であるが、私はここで「Occupy Wall Street」運動についてと、バンクーバーにおけるその運動の性質についていくつか控え目に考えを述べておきたい。以前から活動家であった者は、正しくもこの運動についていかなる権威も主張していない。多くの人々が注意しているように、経験があるからといって、運動に加わったばかりの人々に道徳的な正しさを主張すべきではない。しかし、私たちも無知を決め込むわけにもいかないのである。

「占拠せよ!」運動が輝かしい過渡期にあることは、それが再出発の機会にあるということに違いない。すでに指摘されているように、前もって要求リストを完備し、そのことによって発生期の運動を制限しなかったことは、倫理的・戦術的な成功であった。Peter Marcus が書くには、「多くの参加者や支援者にとって、占拠運動は、個人の権利の主張ではなく、よりよい世界をめざす力強い主張であった。(・・・)運動全体の本質は、現在演じられているルールを拒否し、それぞれの要求を含んで、しかしさらにその要求を生じさせている社会構造に疑問を投げかけていくという変化を生み出す」。同様に Vijay Prashad は言っている。「現在ある不満を吸い込み、新しいラディカルな想像力を吐き出さなければならない」。

キャンプはそれ自体、解放的な行為である。民主的な意思決定プロセスや、読書サークルやアートゾーン、ゲリラガーデニングといったそれぞれの関心に基づいて集まり対話する自律的な空間による非中心的な集まりは、さもなければ無気力、幻滅、孤立を生み出す社会において、目的意識や関係性、そして解放という深遠な感覚をつくりだす。このタイプの予示的政治――生き生きとした拒否の象徴――は、人々がいっしょになって現状に対するオルタナティブをつくりだす方法になる。私は、昨年、バンクーバーのダウンタウンイーストサイドに設けられたささやかな反オリンピックテント村を思い出す。多くの人々は、このテント村を「パラダイス」、「本当の自由がある」と言ったのであった。

一つ強調しておきたいのは、警察の暴力と運動内部への浸透戦術について意識的になることである。いくつかの都市では、「占拠せよ!」運動のオーガナイザーは、積極的に警察と協力している。多くの人々は、「私たちには何も隠すことはない」としてこうしたことを行なっているわけであるが、警察は信用できるものではない。これは、個々の警察官が、「普通の人々」であるかということとは関係なく、かれらの仕事は「1パーセント」を守ることであるということが、不幸にも現実だということである。

警察は、社会運動に対する弾圧について長い歴史を持っている。そして、ホームレスや民族差別に晒される人々、ビザなし滞在、そしてクィアの人々もまた、恣意的な警察の暴力を日常的に経験している。これらのコミュニティからの運動への参加を広げるためには、私たちはこの問題を真剣に取り上げなければならない。私たちは、警察から追い出しがかかった時に、自分たちの安全を守り抵抗を続けるために、警察ではなく自分自身を頼りにすることを学ばなければならないのである。これは困難な課題に聞こえるかもしれないが、以前からもやり遂げられてきたし、再びやり遂げることができるものである。

反オリンピック運動とG20抗議運動が終わった後、「戦術の多様性」というおなじみのテーマが再び浮上した。コミュニティにおける運動づくりの歴史にもかかわらず、オリンピック後に私が尊敬している人物と行った対話を元にして、不必要で誤った情報による恐怖の扇動が行われた。「戦術の多様性」を支持する人々は「平和的な抗議行動を根本的に拒否している」と言うのである。私にとって、戦術の多様性の尊重は、つねに非暴力の集会を含む戦術の幅広さを尊重するものである。G20サミットへの抗議行動によって現在被告となっている Alex Hundert は、戦術の多様性について多くの文章を書いているが、私にこう言っている。「重要なのは、戦術の多様性を支持するということは、平和的な抗議手段の排除を意味するのではないということだ。「占拠せよ!」の集まりは、初めから非暴力で行われており、北米の何百の都市に広がっている。この時期においてそれは明らかに正しいやり方である」。

注目に値するのは、ウォールストリート占拠運動は、ドグマ的に戦術の多様性を拒否しているわけではないということだ。その運動は、戦術の多様性が実際に何を意味しているか――一つの戦略や行動をどのような場面にも適用しないこと――を理解している。「ウォールストリート占拠」直接行動ワーキンググループは、「戦術の多様性を尊重する。ただし、あなたの行動が他の人々にどのような影響を及ぼすことになるかについて意識的になること」という基本原則を採用している。私見では、これは、自律的な抗議活動の戦術を効果的に拡大させる一方で、キャンプ内でそれぞれがお互いの安全を守るためにいかに協働するかを学ぶことに、積極的な寄与をなすものである。

最後に。私たちは、指導者なしの運動ということを強調することはやめた方がいいかもしれない。つまり、私たち全員がリーダーなのだと言った方がより誠実なのかもしれない。リーダーシップの存在を否定することは、責任から逃れ、潜在的にあるヒエラルキーを否定し、集団的なリーダーシップを構築する仕組みを積極的につくりあげることから私たちを放免することになる。ジェネラルアセンブリーや合意形成などの現在使われているモデルの多くは、反権威主義者やコミュニティ運動のオーガナイザーの実践に起源を持つものであり、運動に力を吹き込みそれを強化するために、他にも多くの共有できるやり方があるのである。

私たちが、すぐにでも不正義な経済、政治、社会システムをラディカルに変えることができると望むにしても、これは長期に渡る闘いである。そして、そこには共闘する相手を選ぶという難題が訪れる。スラヴォイ・ジジェクは「ウォールストリートを占拠せよ!」運動に対して次のように注意を促している。「敵だけに注意してはいけない。このプロセスを弱体化させようとすでに動いている偽りの仲間たちにも注意しなければならない。カフェイン抜きのコーヒー、アルコール抜きのビール、脂肪分抜きのアイスクリームと同じように、かれらは、この抗議運動を害のない道徳運動にしようとするだろう」。これが意味するのは、私たちは、この運動を継続させ、それを存在するグラスルーツの社会運動や環境運動の内外に根付かせるという骨の折れる仕事を行う方法を見つける必要があるということである。

「私たちは影から出ようとし始めたばかりである。惰性や抑圧的な習慣を打ち破り、タブーを捨て去ろうとし始めたばかりである。凍てついた心を暖かくして、意識を変えるという仕事をプライドを持ってやり始めたばかりである。女性たちよ、旅路の険しさと大地の広大さに恐れをなしてはならない。希望を持って、森に進路を切り拓こう。旅人よ、橋がなければ、歩きながらつくるのだ。――Gloria Anzaldua」

(一部訳を訂正した。2011/10/19)
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[参考記事/モントリオール] 反資本主義デモ呼びかけ――G20、カナダ帝国主義、保守政権と闘おう
category: 海外の動向 | author: conflictive.info
[参考記事/モントリオール] 

「反資本主義デモ呼びかけ――G20、カナダ帝国主義、保守政権と闘おう」

Anti-capitalist demonstration against the G20, Canadian imperialism, and the Conservative government
http://www.clac-montreal.net/en/node/229

次回のG20サミットは、フランスのカンヌにおいて11月3・4日に開催される。地球上で権勢を誇る20か国によって行われるこの会合は、ヨーロッパ債務危機のまっただなかにおいて行われる。1万人以上の警察や軍隊が配備されているが、抗議行動も準備されており、フランスおよびヨーロッパの街頭においてかれらの声がこだますることになるであろう。

今回のG20サミットの中心テーマは、「成長の回復と金融の安定(...)債務危機から回復するための国際的な戦略を確立すること」である。しかし、資本主義国家の繰り人形である首脳たちが夢中になっていることはいつも同じである――「投資家を救済せよ!」。たとえこれが、人々の生活・労働条件を根こそぎにし、何百万もの家族を貧困に陥れることになるとしてもである。かれらにとって、一般市民の生活を安定させる必要はない。なぜなら、私たちの未来は、つまり地球の未来は、消耗品でしかないからだ!

カナダの保守政権は、世界経済危機下において、カナダが他の国々に比べ「より成功している」というイメージを国際的に振りまいているわけであるが、実際には、国内で私たちのコミュニティに対して行われている抑圧的、レイシスト的、反動的な政策を他のG20諸国に対して手本として輸出しようとしているのである。

今後数年続くハーパー政権下における展望は寒々しいものである。若者、貧民、移民、抗議行動に対する取り締まりの強化、新たな巨大刑務所、緊縮政策(公共サービスの民営化、社会予算とコミュニティ組織への予算の削減)、中絶の非合法化への試み、移民政策の引き締めと強制送還の増加、膨大な軍事予算などなど。しかし、実際には、これらは「西側諸国」に住むすべての人々が直面しているものと同じ脅威なのである。資本主義システムは、その「社会民主主義」の仮面を取り去り、その素顔を表しているだけなのだ。南の国々(グローバルサウス)では、土地を貪り食う背広を着た犯罪者による略奪を長らく被ってきたのである。

ハーパー政権下のカナダは、世界というチェス盤に、主要な資本主義国として、また帝国主義国としてより多くの陣地を得ようとしている。ハーパーにとって、G20サミットは、世界資本主義システムの政治経済的指導者として自らの地位を確保し、その反動的な政策を売り込む貴重な機会なのだ。しかし、国内において貧困を拡大し、それを国際的に輸出しようとするカナダ政府とその政策に対して、私たちは闘わなければならない。そしてそのカナダのやり方は、人類を犠牲にして、エリート、グローバル・マフィアの富の蓄積を追い求めるG20の資本主義・帝国主義国全体のものなのである。

こういった野蛮さは長すぎるほど続いているが、変革の兆しもまた至る所で現れている。克服すべき難題はたくさんあるが、恐怖に直面して沈黙したままでいることは、共犯になることに他ならない。11月3日、モントリオールの街頭において、G20、カナダ帝国主義、そして保守政権への怒りを見せつけよう! 資本主義の絶え間ない不正義に対して私たちの怒りを叩きつけよう!
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[転載] 「さいなら原発・びわこ集会」終了後 日本基督教団K教会T牧師 不当逮捕。大津署に抗議を
category: 転載 | author: conflictive.info
[転載]

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「さいなら原発・びわこ集会」終了後 日本基督教団K教会T牧師 不当逮捕。大津署に抗議を

10月11日午前5時、日本基督教団K教会のT牧師が不当逮捕されました。

昨日、「さいなら原発・びわこ集会」打ち上げ終了後、三々五々、JR大津駅に向かいました。
駅前に在特会がたむろしており、ふとしたはずみで、若い者同志が怒鳴り合う状況になりました。
すでに駅構内のプラットホームにいたT牧師・B牧師を含む何人かは怒鳴り声を聞いてその場に駆けつけました。
最初は改札口を挟んでの怒鳴り合いをしていたようですが、在特会の連中は切符も買わずに駅構内に乱入し、小競り合いになりました。
T牧師・B牧師他何人かは仲裁をすべく、間に入り若者同志を離そうととしていました。
在特会のメンバーはその様子をビデオ撮影しており、それも注意しました。
そうしている内に2〜3名の警察官にT牧師は取り押さえられました。
そしてなぜか、在特会のメンバー1名が警官と一緒にT牧師を押さえ、「現行犯逮捕」と叫びました。
T
牧師とB牧師は任意の事情聴取で大津警察署に連行され、長時間にわたる取り調べを受けました。
B牧師は午前3時半に帰宅。
T牧師はそのまま拘束され、午前5時に傷害罪での逮捕状の執行となりました。
ビデオ撮影していた在特会のメンバーが滑って転倒して左膝に擦過傷を負ったといいます。全くの不当逮捕です。
不当逮捕に納得できないT牧師は、逮捕以降、断食をしながら、完全黙秘を貫いています。
皆さん、不当逮捕に抗議し、即時釈放を求めて、大津署に抗議の電話とFAXを!
電話 077-522-1234
FAX 077-522-1291


キリスト教事業所連帯合同労組
新名知子
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キリスト教事業所連帯合同労働組合の星山です。
大津署に抗議ファックス、電話をお願いします。


 10月11日午前5時、私どもの敬愛する日本基督教団K教会のT牧師が不当逮
捕されました。
 昨日(10日)、「さいなら原発・びわこ集会」打ち上げ終了後、三々五々、
JR大津駅に向かいました。駅前に在特会がたむろしており、ふとしたはずみ
で、数人の若い者同志が怒鳴り合う状況になりました。すでに駅構内のプラット
ホームにいたT牧師・B牧師を含む何人かは怒鳴り声を聞いてその場に駆けつけま
した。最初は改札口を挟んでの怒鳴り合いをしていいました。在特会の連中は切
符も買わずに駅構内に乱入し、小競り合いになりました。駅員は何の制詞もしま
せんでした。T牧師・B牧師他何人かは仲裁をすべく、間に入り若者同志を離そう
ととしていました。在特会のメンバーはその様子をビデオ撮影しており、それも
やめるよう、注意しました。
 そうしている内に2〜3名の警官にT牧師は取り押さえられました。そしてな
ぜか、在特会のメンバー1名が、その2〜3名の警官と一緒になってT牧師を取
り押さえていました。そしてその在特会のメンバーが「現行犯逮捕」と叫びまし
た。あきれ果てます。もちろん逮捕ではありません。あくまでも任意同行である
ことは警察も認めています。
 T牧師と谷村牧師は任意の事情聴取で大津警察署に連行され、長時間にわたる
取り調べを受けました。B牧師は午前3時半に帰宅。T牧師はそのまま拘束され、
翌日の午前5時に傷害罪での逮捕状の執行となりました。ビデオ撮影していた在
特会のメンバーが滑って転倒して左膝に擦過傷を負ったといいます。全くの不当
逮捕です。不当逮捕に納得できないT牧師は、不当性に抗議し、自らを意志を
しっかり主張し、闘っています。
 皆さん、個人でもいいです。教会単位、団体単位でもいいです。不当逮捕に抗
議し、即時釈放を求めて、大津署に抗議の電話とFAXをお願いします。

電話 077-522-1234
FAX 077-522-1291


☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★
T牧師救援会
日本基督教団水口教会 牧師 谷村(徳)幸(TANIMURA,Noriyuki)
キリスト教事業所連帯合同労働組合 星山京子
☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★

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[転載]「東京都児童会館前仮囲い設置工事に対する抗議並びに申入書への賛同のお願い/10.17渋谷デモ」
category: 転載 | author: conflictive.info
[転載]

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http://www.geocities.jp/nojirenjp/text/111017shibuyademo.html

野宿者の寝場所、共同炊事の場所を奪うな!
東京都児童会館の全面的な仮囲いに反対する!
10.17渋谷デモ
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■11年10月17日(月)17時45分
■宮下公園・北側広場(渋谷駅徒歩10分)
■18時、東京都児童会館包囲デモ出発
(デモ後集会、19時15分終了予定)

渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合
連絡先/東京都渋谷区東1‐27‐8(202号)
080(3127)0639

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皆様へ(クロスポストご容赦ください)。

すでにご存知の方も多いと思いますが、のじれんの飯づくり(共同炊事)の拠点であり、野宿の仲間の寝場所である東京都児童会館で、10月5日より仮囲い設置工事が始まりました。

これに対して、下記「抗議並びに申入書」を準備し、団体、個人の賛同を集め、東京都に提出する予定です。提出行動は、児童会館の仮囲いの完了がもくろまれている10月第3週を予定しています(児童会館の工事の進捗状況にもよります)。緊急のお願いで申しわけありませんが、ご賛同頂ける方は、団体名または個人名(公表可・不可)、ご連絡先をお書き頂き、
nojiren@jca.apc.org
までお送り下さい。ご協力のほど、よろしくお願いします。(なお、詳細及び抗議並びに申入書のPDFファイルは下記のじれんのHPで参照、ダウンロードできます)。
http://www.geocities.jp/nojirenjp/

東京都児童会館野宿者有志
渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合(のじれん)
連絡先/080(3127)0639(黒岩)

【賛同の送り先】
E-mail 
nojiren@jca.apc.org
FAX 03(3406)5254
郵送  東京都渋谷区東1‐27‐8(202号)
※10月17日必着とさせていただきます
+++++++++++++++
団体:                              (公表可・
不可)
個人:                              (公表可・
不可)
連絡先:
++++++++++++++

*******「抗議並びに申入書」*************

東京都児童会館・館長殿
東京都福祉保健局・局長殿

抗議並びに申し入れ書

 渋谷区にある東京都児童会館。その敷地は夜間、野宿者の寝場所となり、野宿者に よる共同炊事の場所となる。これまでも何度か立ち退きを迫られることがあったが、 私たちはその都度、野宿者が生み出される原因、背景を訴え、児童会館・館長も私たちの使用を黙認してきた。

 今年3月、東日本大震災が起き、児童会館は休館となった。4月、「地震被害の調 査のため、全的な仮囲いが必要」と、突然立ち入りを禁止するロープが張られた。 が、その後、館長は私たちに「調査のための仮囲いは一切しない」「夜、みなさんが 休んでも、炊き出しをしても問題ない」と説明し、問答無用の対応を謝罪した。私た ちは、調査の結果、補修工事を行なう、仮囲いをするというのならいち早く伝えてほしい、と申し入れ、館長も了承したはずだった。

 しかし、である。9月27日、館長は私たちに対し、またしても突然こう通告してきた。「児童会館の地震被害の調査結果が出た」「近々、補修工事を行なうことになった、ついては全面的な仮囲いをする」「29日、詳しく説明する」 29日には、 私たちに文書が配られ、そこには工事は10月5日から、と記されていた。館長は 「すでに児童会館の来年度閉館が決まっており、取り壊しになる可能性が高いので、 工事の終了後も仮囲いは撤去しない」と付け加えた。

「取り壊しになる可能性が高い」のに補修工事を行なう? 来週から工事に入るので出ていけ、もう来るな? ここが野宿者の寝場所であり、共同炊事の場所であることを考慮しているのか、との質問に、館長は「仮囲いをするかもという話は、以前からしていた」と逃げの姿勢をつらぬいた。なお調査結果によれば、補修工事が必要なのは児童会館の外壁及びホールの天井のみ、私たちがおもに使用している玄関前ではない。全面的な仮囲いには根拠がないのである。取り壊しが決定したわけでもないのに、工事終了後、仮囲いを撤去しないのも理解に苦しむ。いずれにしろ全面的な仮囲いは、野宿者を追い出し共同炊事の場所を奪うためのものと断じざるをない。

10月3日、私たちは全面的な仮囲いをしないよう、館長、福祉保健局家庭支援課・課長に申し入れたが、2人とも「もう決まったこと」「検討の余地はない」とつっぱねた。そして5日、抗議する私たちの目の前で、工事は開始された。

 児童会館の野宿者もまた、まぎれもなく大震災の「被災者」であり、そもそも野宿者は、この社会のひずみによって生み出された「構造的」な「被災者」である。東京都は一方で、避難所を設け東日本の被災者を受け入れているのに、野宿者を追い出しの対象としか見ないのはなぜなのか? 野宿者の生存権を、その基礎をなすといえる居住権を保障しないのはどうしてなのか? 館長、福祉保健局家庭支援課・課長は 「寝る場所がないのなら渋谷福祉で相談を」という。が、「相部屋の施設にとじこめられたり、生活保護費をピンはねされたりするくらいなら、路上でがんばる」という野宿者は少なくない。宮下公園のナイキ化が推進されるなど、渋谷駅周辺の再開発が加速している。再開発にとって、野宿者はそんなにジャマなのか?

 私たちは、野宿者を追い出し共同炊事の場所を奪う東京都児童会館の全面的な仮囲いに反対する。私たちと話し合い、仮囲いの範囲を変更するよう強く申し入れる。

2011年10月

東京都児童会館野宿者有志
渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合
東京都渋谷区東1-27-8 (202号)
080-3127-0639

*************************

のじれん「渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合」)
nojiren@jca.apc.org
「のじれん」ホームページ
http://www.jca.apc.org/nojukusha/nojiren/ (基礎資料+〜2003年5月)
http://www.geocities.jp/nojirenjp/ (最新の情報)

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[リンク記事]「ウォールストリート占拠運動――植民地主義のゲームと左翼愛国主義」
category: 海外の動向 | author: conflictive.info
[リンク記事] rabble.ca

「ウォールストリート占拠運動――植民地主義のゲームと左翼愛国主義」

Occupy Wall Street: The game of colonialism and the left
BY JESSICA YEE
OCTOBER 1, 2011


「ウォールストリートを占拠せよ」というスローガンは、ウイルスのように広まり、国際的なものになっている。「資本主義を終わらせる」との掛け声のもとウォールストリートで行われている抗議行動によって、他のオーガナイザーや活動家も、強欲と権力を象徴する場所を新たに「占拠」するよう勇気づけられている。しかし、そこにはひとつ問題がある。アメリカ合衆国が、すでに占領地なのだ。ここは先住民族の土地なのだ。そして、その占領は、かなり長い時間にわたるものである。もうひとつ言わなければならないのは、ニューヨーク市は Haudenosaunee(訳注・いわゆる「イロコイ連邦」のこと)の土地であり、ほかのたくさんの先住民族の故郷なのだ。私は、そのことがどこかで言及されるのを待っているのである。

ウォールストリートに対する抗議運動であれ、あるいはどのような運動であれ、これが、「左翼」が「アメリカを民衆の手に取り戻せ」(どの民衆?!)と決意したときに犯す誤りであることについて、私に驚きはない。それは、より大きな問題の一部なのである。実際、この種の運動には愛国的な帝国主義的言辞が大量に含まれており、すべての人々が親アメリカ的な方針に高揚し勢いを増しているときに、人々が、この土地において先住民族の存在が抹消されていることに気付くことができず、いまある現状への自分たち自身の共犯性と責任――大企業と国家だけではないのだ――を忘れてしまうことに不思議はない。

はっきりさせよう。私は資本主義を終わらせることに反対しているわけではないし、大企業に対して、それらがもたらしている莫大な被害の責任を取らせるよう抗議行動を行っている人々に反対しているわけではない。たしかに、私たちはグローバリゼーションを終わらせる必要がある。私が言っているのは、「資本主義を終わらせる」ために、他人の権利を踏みにじること――今回の場合は先住民族の権利を腐食させること――にすべての問題があるということなのだ。私は、人々が故意にそのようなことを行なっていると言っているわけではないし、そんなことが問題なのではない。良い意図とはそれだけでは十分なものではないし、はっきりいってそれは反動的な役割を果たすこともあるのだ。

今回もそのような時代遅れが繰り返されている。他人の背中を踏みつけて神秘の、平等の大地へ進んでいるのであるが、しかし、そこへたどり着くために、特定の人々が抑圧され続けるのが、本当に正義であり公正だといえるのだろうか。そんなことはなされる必要はない! 私たちにもう占領は必要ない。私たちに必要なのは脱植民地化であり、すべての人々はそれに取り組む責任がある。なぜなら植民地主義はすべての人々に影響を及ぼすからである。すべての人々にである! 植民地主義もまた、資本主義をもたらし、グローバリゼーションと産業化をもたらす。植民地主義を終わらせずに、どうやって本当に資本主義を終わらせることができるというのか? 階級、人種、能力、ジェンダー、セクシャリティのヒエラルキーの押し付けによってつくられた「アメリカ」の名において行動することが、何の役に立つというのか?

私は、「アメリカ」(あるいは、最近では「カナダ」!)革命というナショナリズムと、同じ船に乗ることはできない。できるわけがない。アメリカ合衆国とカナダが建国され、国家として存在し続けるために、考えられないくらいの大量虐殺と暴力が存在し続けてきた。私は、Anishnaabe 族の作家である John Paul Montano の「ウォールストリート占拠活動家への公開状」が、そのことを明瞭に捉えていると思う。

「私は、あなたたちが抗議運動を行っている土地が、あなたたちの土地ではなく、盗まれた先住民族の土地であるという点について、あなたたちから言ってもらえるよう望んでいました。あなたたちによって、その土地の所有者であるところの先住民族について言ってもらえることを望んでいました。私は、「より公正な社会」「よりよき世界」「自由の国」を建設すると言う理想に燃えた社会活動家の数えきれない「・・・主義」に服従させられることに、私たち先住民族が何世紀にもわたって耐え忍んできた歴史について言ってもらえるよう望んでいました。それは、先住民族の社会、先住民族の土地において、私たちの生活を破壊し、同時に/あるいは無視しながら行われたのです。私は、先住民族の土地への植民者であるあなたたちが、私たちの土地に何を建てるのであれ、私たち先住民族の同意が必要であることを認識しておいてほしかったのです――社会全体に関しても同様です。」

最後に、The Native Youth Sexual Health Network の素晴らしいインターン(研修生)である Erin Konsmo の芸術作品を紹介することで終わりにしたい。「占領―植民地主義のゲーム」。願わくばその絵をすぐ理解できればいいのだが。

(*日本語訳タイトルを変更した。2011/10/04
*訳文中、以前「ニューヨークは、Haudenosaunee(イロコイ)族領であり」としていたところを、「ニューヨーク市は Haudenosaunee(訳注・いわゆる「イロコイ連邦」のこと)の土地であり」に訂正した。Haudenosaunee とは、異なる先住民族による連邦国家の名称であり、「Iroquois イロコイ」とは、かつてアルゴンキン語系先住民族が、Haudenosaunee の人々に対して使った「毒ヘビ」(の一種)を意味する「Iroqu (Irinakhoiw)」という言葉に、フランス人入植者がフランス語の接尾辞「-ois」を付けた蔑称に由来するものであるとのこと。原文には「イロコイ」との表記はなく、訳の際に付け足したものであることを明示していなかったのも不注意であった。ブログ「macska dot org」の記事の指摘を参考にして、訳注にもそのまま反映させていただいた。2012/01/12
*見つかった訳の誤りを修正した。2012/02/13 管理人・嶋田頼一)
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