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[リンク記事]スピーチ: 帝国主義による体制変革からシリアを守れ
category: 反戦 | author: conflictive.info
[リンク記事]AGENT OF CHANGE

Carlos Martinez の記事は以前にも一度紹介した(「シリアに関するタリク・アリのマニュファクチャリングコンセント」)。また、マンスリー・レビューのウェブサイトにおいて、シリアに関するインタビューも行っているので、そちらも参考にしていただきたい(“Interview with Ammar Waqqaf Regarding the Crisis in Syria”)。彼が制作した音楽はここで聴くことができる。

シリアに関して日本語で読める記事としては、ブログ「media debugger」「民主主義か反帝国主義か」の一連の記事が参考になる。また東京外国語大学の青山弘之が、「シリア・アラブの春(シリア革命2011)顛末記」というウェブサイトで日々のニュースを収集している。

※追記(2012/08/01)見つかった誤訳・訳抜けを訂正し、ほかの一部の訳も改めた。管理人・嶋田頼一

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スピーチ: 帝国主義による体制変革からシリアを守れ

  これは、最近ロンドンで開かれた「シリアを守れ」という集会冒頭
  で行ったスピーチの(おおまかな)原稿である。

反戦運動は十分な仕事をこなしていない?

どうしてこの集会を開かなくてはならなかったのでしょうか? Stop the War Coalition によるものを含めて、これまでもシリアにおける戦争に反対する集会はいくつか開かれています。それならば、あらためてこの集会を開く意味はどこにあるのでしょうか。それは、これまでの繰り返しではなく、まだ言うべきことが残されているということです。個人的に、シリア危機については、これまできちんと取り上げられていない重要な側面があると考えており、シリアにおける戦争に対する反対運動を真剣に取り組んでいくのならば、それを検討しなければならないと思うのです。

シリアを攻撃するな?

まず、「シリアを攻撃しないでください」とは言うべきではありません。そうではなく「シリアへの攻撃を中止せよ」と言うべきです。シリアでは戦争はすでに起こっており、イギリス、フランス、アメリカが深く関与しているのです。主流メディアでは純粋な内戦であるかのように描かれていますが、実際には多くの外部勢力が反対勢力を支持し、宣伝し、助言を行い、武器を与えているのです。

紛争の重要な点

これは西側のほとんど誰もが理解していないか、あるいは語ろうとしないことですが、この紛争の核心は、それがきわめて典型的な現代の新植民地主義戦争であるということです。リビア、イラク、アフガニスタン、90年代のユーゴスラビア、80年代のグレナダとニカラグア、70年代のチリに大変似たパターンを見ることができます。西側帝国主義が混乱を惹き起こし、不安定化させ、悪魔化し、宣伝を行い、分断を利用し(たとえば宗教や民族の分断)、状況を操作する。これは全体的な地政学的ゲームプランの遂行のため、すなわち、帝国主義とシオニズムに対する抵抗を一掃するためのものです。このパターンをいまだ認識できていないとすれば、私たちはあまり良い学習者とは言えないでしょう!

これまでの紛争の継続であるという意味では、シリアで今それほど新しいことが起こっているというわけではありません。アラブ民族主義およびアラブ社会主義というシリアの方向性は、西側諸国とイスラエルに決して受け入れられてきたわけではありません。紛争は過去十年間着実にエスカレートしてきました。とりわけ、2003年のイラクに関して、政府が西側諸国の計画を拒否して以来。とりわけ、2006年のレバノンにおける、イスラエルに対するヒズボラの歴史的な勝利以来(シリアの支援がなければ達成できたか疑わしい)。とりわけ、ウィキリークスで発覚しているように、2005年にアメリカが反対勢力に資金を注入しはじめて以来。そしていまや、すべての帝国主義国とその湾岸諸国の繰り人形が公然と体制変革を要求し、支援し、資金を提供しているのです。さらに、それらの国々はシリアに厳しい経済制裁を課しています。民衆に被害を与えて、政権から離反させるためにです。そしてそれらの国々は終わりなきプロパガンダを推し進めています。すべてのマスメディア機械はシリアを悪魔化するよう動かされており、邪悪な独裁者バシャール・アル・アサドを取り除くために「何かをしなければならない」という世論を掻き立てているのです。

反帝国主義の位置

よって、このことをはっきりさせることは大変重要なのです。新植民地主義戦争が進行中だということです。帝国主義とシオニズムが一方の側にあり、独立し抵抗するシリア国家が一方の側にある。もちろん、シリア国内には微妙な差異と複雑性があります。他の矛盾がありますが(たとえば失業者と官僚制)、それらは主要な矛盾に対して副次的なものです。

もし、反帝国主義を自認するならば、断固としてシリア側につくべきです。それは、シリア国家と自分との間に相違や保留点を持つことはできないということではありません(それでも、人々のシリア国家への批判は、歴史的政治的なまじめな分析に基づくものというよりも、マスメディアのデマに基づく傾向があると言わねばなりませんが)。しかし、人々は、このような状況でどっちつかずにいることはできないのです。

率直になりましょう。シリアに対するイギリス(および西側諸国全般)の反戦運動は、世論に対する影響をまったく持っていないという点で大変不十分なものであり、疑いなく役立たずです。そして問題は、人々は次のような議論に基づいて、反戦運動を構築しようとしているということにあります。どう見てもシリア国家はひどいので、反乱側を支持する。体制変革が望ましいが、しかし西側諸国には介入してほしくない。そのような考えのもとでは、誰も戦争を防ぐためにリスクを負おうとはしません。そもそもその価値がないとされる国を守るために、誰も人間の盾を結成しようとはしませんし、国際旅団を送ろうともしないのです。

もうひとつのイラク

このように人々がもじもじしている間に、あるいは「イデオロギーの純粋性」を固守としようとしている間に、シリアは実際に標的とされ攻撃を受けているのです。シリアが「もうひとつのイラク」になるという大変現実的な兆しがあります。重要で歴史のある国――文明誕生の地のひとつ――であるイラクについて、そのような表現を使うことは不当です。しかし事実として、2003年に始まった戦争以来の何百万という不必要な死を抜きに現在のイラクについて考えることはできないのであり、何百万という難民、劣化ウラン弾による汚染、ファルージャ、ナジャフ、アブグレイブ、うんざりする宗派的暴力、1991年から2003年にかけての経済制裁による50万人の子供たちの死、誇りあるひとつの国――優れた第三世界国家――が現在破綻国家の状態にあることについて考えること抜きに今日のイラクについて考えることはできないのです。

抑圧

これがいまシリアが直面しているものです。それならば、何がシリアを守ることを難しくしているのでしょうか。どういう問題があって、私たちはシリア側につくことができないというのでしょうか。

多くの人々が、シリア国家が抑圧的であるということを理由に挙げます。いいでしょう。たしかに、ある程度はシリア国家は抑圧的です――他のすべての国々と同じように。これは国家というものの性質です。世界中のどのような国家も警察、軍隊、秘密警察を持っています。どの国も刑務所を持っています――世界中の国々が、私が大変嫌悪し非人間的な抑圧行為だと考えるものに加担しています。しかし、それは国家というものの性質なのです。

他のほとんどの国よりシリアは抑圧的なのでしょうか。そうかもしれません。しかしどうしてそうなったのでしょうか? シリアは抑圧的であり、それゆえに悪い、それで話は終わりである。そんな浅い分析はありません。歴史的文脈をまったく無視して、現象を理解することはできないのです。抑圧は別々の文脈において、別の機能を持っているのです。

たとえば、アメリカ合州国では、225万人もの人々――およそその半分は黒人です――が刑務所に入っています。世界最高の受刑率であり、シリアの12倍です。このぞっとするような抑圧の目的は明らかです。黒人、褐色、先住民、労働者階級をその力を発展させる機会から遠ざけ、人種主義者の利益や帝国主義的な権力構造に挑戦する可能性から遠ざけるためなのです。

GDPに占める軍事費の割合(すなわち、経済に対してどれほど武器が消費されているか)の高い国々を見てみれば、オマーン、カタール、サウジアラビア、ヨルダンが上位に来ていることに気づくでしょう。なぜこれらの国々はそれほど武器が必要なのでしょうか!? それらの国は戦時中ではありませんし、イギリス、フランス、アメリカから脅威を受けているわけでもありません。イスラエルとも協調関係にあります。それならなんのための武器なのでしょう? それらの武器は、それぞれの住民に対する抑止力として存在しており、住民たちの要求は支配一族の要求と真っ向から衝突しているのです。それらの国の人々は、政府の宗派主義、西側諸国への忠誠、パレスチナの売り渡しを憎んでいます。だから抑圧が必要となるのです。

しかしシリアは違います。シリアは西側諸国に反対する国家であり、パレスチナ人の権利の擁護者です。シリアは、パレスチナとアラブ国家の大義を売り渡さないために大きな犠牲を払ってきました。そしてシリアは世俗国家であり、宗教的党派主義と深く敵対しています。それでは何がシリア国家を抑圧的にさせているのでしょうか。アサド一族に遺伝するある種の人格が、メンバーそれぞれに権威主義的に振る舞わせているのでしょうか(高い確率で、西側にはそのような理論をつくりあげる遺伝学者がいることでしょう!)。そうでなければ、それは、これまでシリアは平和であったことはなかったという単純な事実にもとづくものです。おもにはイスラエル、またフランス、アメリカ、イギリス、ヨルダン、サウジ、イラクが何度も、エジプトが何度も、トルコが何度も、シリアを弱体化させるために、宗派的対立を惹き起こしてきたのです。すなわち、抵抗するアラブ国家としての主導的な位置からシリアを取り除くために、どのようなことでも行ってきたということです。

安定と抵抗のための犠牲

絶え間ない脅威に直面して、一定レベルの安定に到達し抵抗の立場を維持するために、シリア国家がとくに民主政治と社会主義経済の側面において、ありとあらゆる妥協を行ってきたことは明らかです。私には、それが悪い選択だなどとは言うことはできません。大衆的な民主組織が幅広く存在することが、基本的な政治的経済的安定よりも重要であると言うことは私にはできません。ソマリア人に、現時点でそれらのうちどれがより必要か聞いてみてください。答えは明らかでしょう。

シリアに変革が必要ではないというわけではありません。シリア民衆は変革を望んでいます――シリア大統領と同様に。しかし改革とは複雑なプロセスなのであり、シリアが現に直面している種類の脅威によって、それはさらに困難なものとなるのです。

私たちが真剣に反戦運動を形作っていくのであれば、あれやこれやの誤りや欠点についてシリア国家に判決を下したがる状態にはまり込み過ぎないようにしましょう。シリアが攻撃を受けているときには、たいていの反戦活動家が没頭しているように見える〔シリア国家に対する〕決まりきった非難に時間を費やすのではなく、シリアが持つ性格の肯定的な面や、グローバルな敵から攻撃を受けている理由について人々が理解することを助けることの方がよりましな能力というものです。さらに、私たちは、より多くのシリア人の声を取り上げ、国を防衛し進行中の陰謀を完全に理解しているシリア人に発言の場を提供しなくてはなりません。これまでかれらの声は完全に無視されています。主流メディアだけでなく、“オルタナティブ”および左派メディアによって。

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[転載] 【スラジュさん事件】不起訴処分に対する緊急抗議声明
category: 転載 | author: conflictive.info
[転載]Awudu Suraj

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http://awudusuraj-news.tumblr.com/post/26485449945

不起訴処分に対する緊急抗議声明

私たちは、事件から2年経ち、ようやく出された今回の「不起訴」処分に対して、強い憤りを感じています。

スラジュさんの死因について、保存していたスラジュさんの心臓を再鑑定した結果、腫瘍が発見され、それによる不整脈が原因だったとの判断ですが、家族は心臓の保存の事実は全く聞いておらず、2年経った今、実は心臓を保管しており、元々心臓にあった腫瘍が原因の死亡だと言われても、にわかには信じられません。保管しているという心臓が、確かにスラジュさんのものであるのか、鑑定が確かなものであるのか、疑念を持ちます。

スラジュさんに対してとった入管職員の制圧行為が正当行為の範囲内ということですが、ビデオ撮影が止められ、なんらの記録も残らない中で、どのように正当行為の範囲内と判断したのか、入管側の一方的な主張での判断と言わざるを得ません。今後も送還の際、どのような制圧行為をしても正当行為となってしまうのではないか、恐怖を覚えます。

現在係争中の国家賠償請求訴訟で、被告である国側から6月20日付で初めて内容のある準備書面が出されました。その内容が今回の検察側の不起訴の主張と類似しており、またタイミングについても期を一にしている点は、検察と国が摺合せをしていると確信しています。

私たちは、今回の不起訴処分が、検察と国が結託し人の人権及び生命を踏みにじるものであるとし、厳重に抗議いたします。


2012年7月4日 

スラジュ妻  

支援団体 ASIAN PEOPLE‘S FRIENDSHIP SOCIETY(APFS)
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