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[リンク記事]李英哲〈歴史×状況×言葉 朝鮮植民地支配100年と日本文学〉第26回 中西伊之助
category: - | author: conflictive.info
[リンク記事]朝鮮新報

李英哲〈歴史×状況×言葉 朝鮮植民地支配100年と日本文学〉第26回 中西伊之助
http://chosonsinbo.com/jp/2012/10/1006sg/

「そもそもほとんど唯一朝鮮人に対してのみ冠せられることとなった、不従順、不法、反抗的などを意味する「不逞」の語がマスコミによって大量に流布し定着するのが、3・1独立運動以降である。朝鮮人の反抗という恐怖体験が、数年後関東大震災時に朝鮮人大虐殺の過剰なまでの暴力となり、それを大量の「不逞」言説が後押ししたことはつとに指摘されている。

大震災の前年すでに「不逞鮮人」を書いた中西は、こうした恐怖からなる「不逞」のイメージがいかに虚偽に満ちたものであるのかを訴えようと苦心した。震災後直ちに「朝鮮人のために弁ず」(「婦人公論」)という文も発表している。

中西の小説や文章は、今日のような緊迫した情勢においてこそ、日本人自らによって、追体験すべき葛藤、課題として再読されるべきだろう。

だがそれは、今日の「反日」報道の随所にはさみこまれるような、「不逞」でない、よい朝鮮人や中国人もいるというロジックを引き出し安心するためではない。反抗、「不逞」の根拠は、反抗される側によって都合よく消されてはならない。中西の作品にはそうした読まれ方をされうる弱点も見える。

さらに戦後共産党員として国会議員となった中西は、「不逞鮮人」を「北鮮の一夜」と改題し、末尾の「すべては自分達民族の負うべき罪だ」の一文を削除した。その事情を書く紙幅が費えたが、アジア人への暴力が野放しにされるこの国の風景を眺めながら、私にはこの改作が、歴史と責任をめぐる重要な認識を、戦後日本が自らそぎ落としてしまった一つの象徴のように思えてならない。」(強調は引用者)
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